EVS-15 Brussels

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EVS-15 Brussels


今年で15回目の電気自動車国際シンポジューム。
昨年はフロリダでしたが、今年はベルギーはブリュッセル。 今回初めて私も参加できました。 といっても、ルシオールの展示や試乗のお手伝いという形 ではありますが。
展示会場の入り口はこんな感じです。
シンポジュームの発表は、こんな様子です。
なんか「東北訛りの英語」が聞こえるなと思ったら、 先生だった..... Chair Manなので、次の発表者の紹介をしているところです。
こちらは、環境研の河上さんの発表した会場の様子。
この会場は1000人以上入るようなでかい会場でした。
さて、EVSの目玉イベントの一つである「EVパレード」です。
ブリュッセルの市街を20km以上、帰り道を含めると30km以上 EVが町中を走り回ります。 この通りは国会議事堂も王宮もある、ブリュッセルの文字通りメインストリート。 路面電車のトラムも走るなか、一般の車に混じって飛ばします。
ルシオールも走ります。
この後、周りの車があまりに飛ばすのでパレードの順路が分からなくなり、 とうとう迷子になってしまい、婦警さんの乗ったミニパトに先導されて 道なき道を会場まで帰ってきたというのは本当の話です。 それに、ベルギーの道路というのは、世界に誇る悪路というのも、 本当のことです。
会場になった万博跡地に残る、ブリュッセルの観光地「アトミウム」です。
鉄分子をかたどったモニュメントですが、上の方には展望台やレストランが あり、登ることができます。
試乗会の様子。
黄色い車は、PivcoのThinkという2人乗りのEVです。 外板は型から外した樹脂素材そのままで塗装してありません。 ちょうど、いすずのビークロスのような外板です。 樹脂自身に色素を混ぜて色が付けられていますが、単に色だけでなく 石目調や木目調なんてのもありました。 こういう遊び心はおもしろいですね。 私も試乗しましたが、17kWのモーターでそこそこ走ってくれます。 今回の車の中では注目の一台です。
もう一台注目だったのは、トヨタのプリウスです。
シリアルパラレル両方の特徴をもつTHSのアイデアと、既に市販を開始している という点で、トヨタがハイブリッドの分野でアドバンテージを持ったと いえるでしょう。
忘れてはいけない、もう一台のプロダクションモデルのEV、GM社のEV1です。
もう目新しくなくなってしまったということは、逆に言えばEV1が 一般に浸透してきたということでしょう。 意見が分かれるところでしょうけど、私はこの車のスタイリングが、 なかなかどうして好きですね。 リア辺りがすごくセクシーです。まぁ、アメリカ的なセクシーさなんですけどね。
もちろん、ルシオールも注目の一台です。
なにせこんな車はみたことがありません。 見てびっくり、そして乗ってびっくりのEVです。 2つのインホイールモータを合わせて、合計72kWの加速は、 気持ち良いものです。 我々にとっては「EVはユーザーに今までにないメリットをもたらす」 ようにデザインしなければならないということが前提ですが、独特の加速感 というのもその一つになりうることを示しています。
現代のライトウェイトスポーツの究極ともいえるロータスエリーゼのEV。 ZytekのエリーゼEVです。 こちらはオンボードのツインモータでリア駆動です。 ガソリン車のエリーゼに乗せてもらったことがありますが、その時の 印象は「軽いぃぃ、ハンドリングがいいぃぃ...」ということ。 EVのエリーゼはどうなんでしょう?
こちらは、スイス製の電気人力ハイブリッドカー。
試乗会場にも一台あり、電気だけで走っているときも、結構スピードが 出ていました。 2人乗りのこの車で、北極へ行ったことがあるそうで、その時にかかった 電気代はわずか3000円程度だったとか。 1国で10台の注文が集まると生産が始まるというこの車。 一台いかがでしょうか。
展示会場には、銀色のルシオール1号車があります。
空輸してきて、会場に来たときにはあまりに汚れていたため、 スーパーでタライと雑巾を買ってきて磨きあげました。 といっても、色々な実験で使われている1号車ですので、ボディーの 一部が欠ていたり、ゴムの部品が剥がれていたり、内装が剥がれたり、 傷はついているわ、ショーに出すような状況ではありませんが、 できる限りのことはしました。
シンポジュームの参加者だけでなく、初日と最終日は一般市民も 展示や試乗ができる日になっていました。 でも、現地のオランダ語やフランス語が出来る人はいないので、 この時は、中央に移っている通訳のローズさんの出番です。 彼女は日本語を習っていて、今度は韓国語も習うと言ってましたから、 日本語と、うぅぅん、英語で喋るのはちょっとだけねの平均的日本人な 私としては恥ずかしい限りです。

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HTML by Shiro Matsugara