Solar car Race Suzuka 2001

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ソーラーカーレース鈴鹿2001 EV Class

「藤沢とうふ店」最終章

July 28th 2001 Suzuka circuit


2001-7-28

「藤沢とうふ店・最終章」を書かなければならないというのは、1期の清水研 メンバーの人々にとっては悲しいことだが、その顛末は後のお楽しみということで、 まずは、99の予選の雄姿。
今回はハコ車3台なのでキャリアカーに載せられてきたEVたちが元気に予選を走っている。 去年の「メット忘れた!事件」ほどではないが、今年も余計なところで 車検からつまづくのはお約束。
桃尻号も出撃。
話を戻すと、今年からレギュレーションのドライバーに対する項目が厳しく運用されていて、 FIA公認のレーシングスーツ、つまりノーメックスのダブルレイヤーとかトリプルレイヤーのスーツが必要で、 これを近所のレース屋からレンタルせにゃならんという事態に陥ったのだ。 まぁ、国際格式のレーサーたるもの、レーシングスーツぐらいは用意したいものだが、 富士フレッシュマンのレーサーを擁していた過去とは違い、現在の研究会のノリでは最低でも6万から普通で 10万以上もする公認スーツを持とうなんて輩はいないのが実情。
とまぁ、毎度なんかトラブっても、なんとかなるってもの。 エボ顔ミラージュを追跡中の桃尻号。
今年は電池に金をかけてオプティマ搭載の桃尻号。 うまく走らせられていないのはCVTのおかげではあるのだが、 それはともかく電池は電池で良いものを載せられるに限ったことはない。
残りの2台も仲良く周回中
桃尻のオプティマ効果で「とうふ号」も、ましな鉛電池にありつける。 電池が元気な「とうふ号」はなかなか速い。 なかで完成度は高いクルマですからね。 さすがに97年式(車体は昭和59年式)で隠遁生活を送っていたが、 ナンバーを取って復活の21世紀。
ブレブレなこの「とうふ号」が最後の雄姿となりました....
予選終了で戻される「桃尻号」
この図は前も見たことがある...が、前回の端子飛んで止まってしまった後とは違い、 今回はちゃんと走ったあとだから大きな違い。
充電できなくなった昨年からの名物になりました、電池交換作業の図。
ほかのクルマは帰ってきたのに、「とうふ号」だけ帰ってこない。 最後に帰ってきたブラッシュボーイズの藤沢さんに「86知りませんか?」と聞いたら、 「イィー物見せてもらったよ」との答え。 ピットレーンの入り口で見事に刺さってるよ、とのお話。
「とうふ号」は、クレーン車で医療室の前へ下ろされました。 医療室といっても、ピットレーンのちょっと先にある人間のための医療室。 こりゃ、直せんなぁ。ピットレーンの入り口のガードレールと仲良くなって、 きれいにクワガタ。
ドライバー雄大曰く、最終コーナーで慌ててピットレーンに入ろうとして 入り損ねたとのこと。入れなかったら、真っ直ぐ行ってもいいのに。 ペナルティー食らっても最後尾スタートだろう。 そもそも予選は終わっているのだから、帰ってくる周回を攻めることはない。 まぁ、そのくらい舞い上がってるのだ。
横からの図。
左前タイヤがフェンダーに潰されていて転がらない。 こりゃ、どうやって持って帰ろうかというのが難問。 鈴鹿までの往路が3台まとめて運送会社の積載車で 積まれてきたので、転がらない車は載せられないから帰れないのだ。 エンジン車ならともかく、モーターなどは生きていそうだったし、 そもそもこの電池満載のクルマは現地で捨てるわけにいかず、 ローダー手配する方向で決定。
被害状況の見積もり中。
「とうふ号」は、清水研の3台のハコ車の中で唯一ボンネット内に 駆動用の電池を置かないので、クッラッシャブルゾーンはもっとも広い。 電解液をコース上にばら撒いていたら、それこそ大変だったので、 このことだけは不幸中の幸い。 バンパーが「く」の字で、モーターマウントの鉄材まで曲げているが、 真っ直ぐぶつかった分、モーターのシャフトが曲がることはないのでモーターは生きていそうだ。 問題は左側の潰れ具合で、低圧12Vの補機類用バッテリーがリトラと フェンダーに挟まれて動けなくなっている。
で、「とうふ号」お持ち帰りの準備で、近所のレンタカー屋に電話をかけまくる。 そうしていたら決勝レースが終わっていた。 「とうふ号」だけが予選4番手のタイムで規定のタイムをクリアしていたのだが、 潰れてしまっては、そんなタイムも意味がない。
決勝では、桃尻が5番手、プレリュードが7番手。 完走できれば合格だ。
一台減ってしまったが、積車に積み込みレース終了。
いつも、ソーラーカーレースの土曜日の夜は花火だったのだが、今年は 8耐に日程を奪われて一週間早く、別のイベントに。 ホンダのトライアルバイクの選手が妙技を見せたり、インプレッサが狭いストレートで 壁ぎりぎりでグルグル回ったりする。 これはこれで面白い。
このイベントの前に、トライアルの選手がパドック裏で準備体操がてら練習して いたのだが、悪い学生な我々がけしかけていたら、目の前で技を見せてくれた。 レースの選手なんかより、彼らはずっとショウマンシップに富んでいる愉快な人種だ。
後日の「とうふ号」解体の図。
載せる時はクレーンで一発だが、前輪が転がらないので研究室に下ろすのも それはそれで一苦労。 ローダーを研究室に半分乗り入れて、フロントにクレーンをかけて前を 浮かせながらローダーのウインチを緩めていく。同時にクレーンも下ろして 平行を保ちながらの荷下ろし作業。 研究室の低い屋根に無駄なクレーンだと思っていたが、今回の作業で これほどクレーンが設置されていることに感謝したことはない。
左前が潰れて、左右のホイールベースが違う。
エアソーで切れるところは全て切り刻み、タイヤも 回るようにしたのだが、助手席の足元に食い込んでいたので、 サイドシルまでのえらく広範囲に切り取る羽目になった。 ただ、こうして動かせるようにしておかないと捨てるにも こまるのだ。
下ろしたモーター。
モーター本体へのダメージは少なそうだ。 インバーターの方が助手席足元にあったので、ちょっと 心配ではあったが、こちらも外見的には大丈夫そう。
潰れたストラットタワー。
バンパーを外し、モーターも下ろされると、ボデーの受けた 衝撃の大きさがまざまざと見せられる。
まぁ、こんな状況なのでボデーはつかえない。 足回りはフロント車高調が入っているし、リアは世界最強の 86用硬いバネが入ってるし、デフも勿体無い。 ボデーさえあれば「とうふ号」復活できるのだが。
「とうふ号」解体の辛い作業の中、木越嬢登場。 夏は薄着でちょっとセクシーだわっ。

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