Geneva Motor Show 2001

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71st ジュネーブモーターショウ

27th Feb. - 11 Mar. 2001

その3


28th Feb. 2001
翌日もプレスデー。
ジュネーブショウは、「スイスに自動車会社がない」ので、 デトロイトはアメ車、フランクフルトはドイツ車、東京は日本車...といった 自国メーカーの発表会という性格ではなく、純粋に世界中のメーカーや 部品メーカー、カロッツェリアが出展する。 もちろん、ヨーロッパ勢力は強くなるけれども、日本メーカーも漏れなく 出展。そんなことで会場には日本人も多いが、日本人に説明する時は 日本語なので、とても気楽。
イタルデザインのTwenty Twenty。
あまり、大したことないコンセプトカーですが、 立っているおねぇちゃんを撮るついでと思って 撮影。 今回のジュネーブショウのコンセプトカーは、あまり 面白いものがなかったという。 アメリカを除いてどこも景気は今ひとつだし、 エネルギー環境問題もあって自動車に対する風当たり は強いということはある。 デザインにしても、カロッツェリアの元気がない。 なんといっても...
こんな、いい加減なクルマを飾ってあるのだから。
これもイタルデザイン。これだったら、 ジムニーの屋根なし、バンパー外した トライアル仕様の方がよほど格好いい。 というより、スパルタンなジムニーは格好いいからね。
マツダRX-8。
FDなんかと違って「ちゃんと4人乗れる」スポーツカー。 悪く言えば、大人に成り切れない人のためのスポーティーカー。
ロータリーも少し大人に...ということだろうが、 個人的にはマーケットは、案外子供が巣立った後の 年配なのじゃないかと思う。 若い人たちは、ケータイやら他のことに興味が あって、クルマは格好良く速いスポーツカーなんかより、 単に使いよいものの方が受けがいい。 若者はクラウンを!おじさんはサバンナのクーペを!という 逆転現象だ。
プレスデーは、各社お客さんに飲み食いのサービスをする。 机を広げて、かなり大規模なケータリングを頼んでいる。
一般公開日でも、出展者のパスを持っていると、すなわち どこかのブースにお金を出しているパトロンなので、上に 連れて行かれて飯を食わせてもらえたりする。 しかし、私のパスはサービスパス、ブルーカラーの労働者 なので、そういう恩恵にありつけなかった。 物価が滅茶苦茶高く、食堂でマズい昼食をとっても2000円ぐらいは ふんだくられるジュネーブにあって、タダ飯にありつけなかったのは 痛かった。
フォードTh!nk ブランドのFocus FC Vehicle。
このFCVは翌日の一般デーには姿を消していた。 「なぜ?」って率直に聞いてみたら、「一般のお客さんは FCなんかに興味がないから」と、これまた率直なお答え。
たしかに、「フォーカスのFCです。」と言われるより、 「フォーカスのWRC仕様です。」と言われる方が お客さんは喜ぶ。
とはいえ、プレス向けには「うちはFCもやっています」という アピールはしなければならないので、プレスデーのみの公開。
アウディA2
一番小さくて、一番安いアウディーだが、どうも ブッサイクな感じがするデザイン。 リアシートは室内高が足りなくて、私の座高では 完全に首を折り曲げる。人並み以上に胴が長いから、 大抵のクルマじゃ頭が天井に着くのは事実。 それにしても、ドイツ人は後ろに乗れるのだろうか。
アウディーには違いないので、ゴルフそのままのA3 に高い金を払うくらいなら、このコンパクトカーも悪くない。
ポルシェ・カレラGT。
松本先生のお好みのポルシェ。 クルマはポルシェだけあって小さくまとめてあるが、 エンジンは5.5リッター挟み角68度のV型10気筒、558馬力。 最高速も330km/hというスーパーカー。 まだコンセプトカーだが、売るとしたら日本円で億の桁に 行くぐらいとのこと。 デザインは美しいけど、なんの面白みもない。 ポルシェというだけ。
VWのミニバス復活なるか?と思わせるコンセプトカー。
なかなか可愛くて、実用的で結構ではありませんか。 これも、近年流行りのの懐古主義的なデザインの一環かもしれませんが、 良いものはどんどん復活していって欲しいもの。
インテリアも質素だが、うまく作ってある。
まぁ、実際のところ白い内装は、KAZやルシオールの2号車もそうですが、 コンセプトカーには良いものの、実用には当然向きません。 汚れもありますし、なによりフロントガラスへの反射が厄介。
ルポの燃費の良さをアピールする。
お客さんを実際にルポに乗せてプレゼンテーションを するが、乗ったお客さんはただ乗るだけの見世物になって しまう。ハンドルもアクセルも効く訳じゃないから、 それで笑いを取っていた。 こういう舞台に上がると、日本人の多くは固まってしまうが、 西洋人は楽しく盛り上げるのが上手。
ルポは、TDIディーゼルの低燃費が知られているけれど、今回の ショウでは1.6リッターモデルが、プレミア発表になっていた。 ここまで大きいエンジン載せられるとポロと変わらないじゃないか と思うが、ルポの内装の安っぽさはやはりベーシックカー的。 レンタカーの新型ポロは内装がずいぶん立派で進化していた。
体験モノは、各ブースで用意されていたが、VWはこんな様子。
実車をコントローラにして、プレステで遊ばせるブースが いくつもあり、「プレステのレースゲームとくれば任せろ」と ばかりに学生はチャレンジしていたらしい。
ニュービートルの、エボ版というべきなバージョン。
でっかいエンジン積んでいたが、詳細は失念。

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