Geneva Motor Show 2001

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71st ジュネーブモーターショウ

27th Feb. - 11 Mar. 2001

その5


28th Feb. 2001
戻ってくるとなんだか人だかりがある。 人だかりの中には誰かいる。 なんだか分からないが「とりあえず撮っておこう。」と 撮ってみたら、ジウジアーロ先生だということ。
カールベンツやら偉い先生方が並んでいる「自動車の殿堂」に 今年メデタク殿堂入りを果されたとのこと。 イタリアの会社は家族経営だから、お隣は息子夫婦とか。
持ってるカメラもジウジアーロ先生デザインだが、初めて会ったぜ。
ジウジアーロだとか、なんだとか、よく分からないが名前が付いてると 「コイツは、じうじあーろだぜ」と威張ってみたりするが、 このじぃさんがやってた仕事なのね。 日本では本人を見かけるなんてことはありえないから、これも ジュネーブくんだりまでやってきた甲斐があったというものです。 とりあえず、奥様はとても上品な雰囲気。
先生のところのコンセプトカー、もっと頑張って欲しいッス!
ブースに帰還。
ランプ類はプログラムに沿って点灯するよう仕掛けてあってディスプレイ。 リアのLEDは点灯時はかなり派手なので迫力がある。
問題は、このクルマが「電気だ」ということが、意外と伝わっていない ということ。 スペック表などを貼ってあったのですが、「電気」を強調するように 修正。 今から思うと、英語ではなく「フランス語に書き換える」のが 最も効果的であったろう。
ゴッホさんが説明中。
ゴッホさんはコンセプトを作るところから関わっているので、 このクルマの絵はI.DE.Aにボディーを発注する前から書いている。 彼の本業は家具のデザインですが、同時に学校の先生ですので、 対象は工業デザイン全般に及びます。 とても分かりやすくカワイイ絵も書けるので、コンセプトの 説明用資料の絵もゴッホさんに書いてもらっています。
I.DE.Aのデザイン部長のノーレックさんがインタビューを受ける。
車体は彼の下の若いデザイナーが書いたスケッチを元にして展開して います。 仕上げでは、やはり「ノーレックライン」と呼んでいるノーレックさん らしさがKAZにも反映されていると言われている。 TATAのクーペにしてもそうですが、丸っこいラインが多いんですよね。
ブースのお隣さんにも日本からの出展があって、FDをカスタマイズ した車が展示されていました。
ブースの名前が「ナオミ」だったので、「ナオミ」さんと勝手に呼んで いましたが、専門学校でカスタマイズを教えている先生がコツコツと 作った車です。 こちらには、オニギリもらったり、ボンカレーもらったりして 高くてマズいジュネーブの飯に干上がっていた私には救世主でした。
松本先生とノーレックさんが会談中。
前述のリアランプ、全点灯中の様子。
LEDのストップランプは、レンズがパラボラになっていますので、 この方法は「どんな曲面にも追従できる」のが特徴。 そんなに曲がってはいないませんが、ランプ全体の面積も大きいので 迫力はあります。
ただ、日本国内ではストップランプは左右で分離されていないと いけなかったですかね。中央部のLEDは配線を外さないといけない かもしれません。
今日も木越嬢が写真サービス中。
内装はシンプルなんですが、撮っていただけるなら撮ってください。
内装−運転席。
メーターはデジタルメーターを流用。 ハンドルもコラムもなにか既存のクルマの部品を流用です。 タッチパネルは、キーエンスの工業用のタッチパネルに ソフトを組んである。 このタッチパネルは当然通信はできるし、ビデオ入力もできるので、 とても便利です。この長さの車ですから、後方確認のビデオカメラ はつけても、このパネルに表示できます。 ここではダミーの画面になっています。
内装−パッセンジャーシート
KAZは4列、8人乗りです。
あとでスイスのご婦人に指摘されましたが、スイスでは(おそらくEUでも) 8人を超えると大型免許、総重量が3500kgを超えても大型免許なので、 「普通免許に当たるカテゴリーBで運転できるの?」と聞かれました。 確かに国際免許も同様の区分。 でも、ご安心ください。とはいえ、両方とも危ない線ですね。 シリーズハイブリッド用のシステムを積んだら厳しいかも。 私自身は大型免許持ってますので、何トンあろうが何人乗りだろうが OKです。
大前さんも仕事中。
壁に貼られている絵が、元になっているデザイン。 実車より絵のほうが格好いいとみんな言う。 絵では成立しても実際には辻褄が合わなくなってしまう部分が 出てきてしまうのは仕方ないでしょう。
I.DE.A側の担当エンジニアであるメロッティーさんと 相談中。
彼は以前にアバルトで仕事していたとか。 その証拠に、出勤に使っている新しい型のFIAT500で、 イタリアンな切れたドライビングを見せてくれる。
テレビ東京の取材中。
クルーはスイスのテレビ局で、こちらはスイス用の撮影を別に していました。
特に関係ないところも、背景にKAZを使っていくところもあった。 モーターショウらしさを伝えるには、効果的な背景でしょう。

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